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通知表の時期である。
この時期,全学級の成績一覧表を点検するのが私の仕事。
ほとんどの担任が本校の評価規準に基づいて,客観性のある適
切な評価ができている。
しかし,中には?という評価もある。
その中から1例を紹介する。
「関心・意欲・態度」と他の観点との関連性について。
「関心・意欲・態度」の観点が◎評価(目標に十分到達)であ
るが,その他の3観点が△評価(目標に未到達)となっている。
「関心」「意欲」「態度」は別々に存在しているものではなく,
関連し合い,重なり合っている。
また,4つの観点もそれぞれ関連をもっている。
「関心・意欲・態度」は学習を成立させる基盤の一つである。
そして,これは教科の学習内容に対する関心・意欲・態度であ
り,教科の学習において身に付けた知識や技能などといった内容
と切り離すことはできない。
また,その教科の学習で生じた課題を追究していこうとする意
欲や関心を,日常の学習に生かそうとしているかどうかを評価す
る観点でもある。
ということは,「知識・技能」観点をはじめ,他の観点と密接
に関連していることになる。
「テストや発言の様子などには結果となって現れていないが,
一生懸命がんばっているから」と担任は言う。
がんばっている,だけで評価してはならないのだ。
他にも,提出物を出したか出さないとか,授業中に挙手したと
かしないとか,何回挙手したかといった一面的で表面的な姿のみ
で評価するという例を見聞きするが,これもことは適切でない。
私たちは子どもたちの学習の結果を正しく評価し,そしてそれ
をきちんと保護者や子どもに伝え,同時に自分の指導の反省材料
としなくてはならない。
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